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プロ野球「経営」全史 球団オーナー55社の興亡

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ISBN:978-4-534-5875-1/判型:46判 /製本:並製 /頁数:448頁/著者名:中川右介

長嶋も江夏も、イチローも大谷も登場しない、
オーナー企業の視点から描く日本プロ野球「経営」全史!

プロ野球草創期から21世紀までの球団オーナーの流れは、戦前・戦中・戦後復興を経て、高度成長、バブル膨張・破裂、平成から令和への日本経済のダイナミズムそのもの。それをたどることで、この1世紀弱の日本社会の歴史も見えてきます。

◆プロ野球85年を「経営」の視点で描く大河的通史
1936年から歩みを始める日本プロ野球の歴史は85年。その間、球団オーナーとなった会社(個人も含む)は55社にものぼります。草創期の鉄道、新聞から、戦後の映画、食品、流通小売、そして21世紀に入ってからのITベンチャーまでの流れは、日本経済の構造変化と産業交代の姿そのものです。

もちろん、各球団のストーリーには、経営史に名を残す名経営者、名物経営者も数多く登場します。草創期から変わらぬ球団がある一方で、1年に満たずに撤退したオーナー企業もあり、撤退しても元気のある会社、倒産する会社、意外なところでつながってくる会社もあります。
日本の会社の栄枯盛衰を描いた経営・ビジネス書としても読みごたえがあります。

とはいえ、本書はプロ野球本です。長嶋の天覧試合ホームラン、江夏の二十一球、甲子園のバックスクリーン三連発といった名シーンは出てきませんが、各球団オーナーの動向を時間軸に沿って追いながら、チームの年度別の観客動員数、順位、にも逐次言及し、世間を揺るがせた「あの事件」(「空白の一日」など)さまざまな事件にも触れます。

◆「膨大な資料の中から埋もれていた史実を掘り起こし、歴史に新しい光を当てる」というスタイルで、歌舞伎、音楽、芸能、映画、マンガなどのジャンルで旺盛な執筆を続ける著者のテーマの一つが「プロ野球」です。特に阪神タイガースものは他の追随を許さない人気作ですが、本書では「経営」という切り口でプロ野球史を丸ごと取り上げた超意欲作です。

第1章 野球伝来は鉄道とともに
野球と鉄道――平岡凞/ベースボール伝来/学生野球/日米学生野球/阪神電鉄/小林一三/箕面有馬   電気軌道株式会社/東京六大学リーグ など
第2章 新聞の拡販競争に使われた野球
読売新聞社/読売新聞のライバル、朝日、毎日と野球/野球害毒論争/押川春浪の反撃/「甲子園」の始まり 
第3章 先駆者たち――短命の三球団
初のプロ球団「日本運動協会」/天勝野球団/初のプロ球団同士の対決/宝塚運動協会など
第4章 最初の七球団
読売新聞の危機/正力松太郎登場/大リーグ来日/大日本東京野球倶楽部/阪神電鉄の模索/日本野球協会/大阪野球倶楽部/大阪タイガース/東京セネタース/西武鉄道/新愛知新聞と國民新聞/名古屋軍/大東京軍/名古屋金鯱軍/日本職業野球連盟結成 など
第5章 新規、合併、改称の時代
球場を持たない球団/上井草球場/洲崎球場/後楽園球場とイーグルス/西宮球場/博文館・共同印刷/小西得郎/ライオン軍/田村駒治郎/高橋龍太郎とイーグルス/南海軍/合併/相次ぐ身売り/軍に迎合した男/理化学研究所/最後の一年 など
第6章 再出発
敗戦時の六球団/正力・読売抜きでの再出発/藤本定義/関西四球団と巨人軍/奈良のゴールドスター/セネタース復活/産業軍/東西対抗戦/幻の東京カッブス/一九四六年、再出発/セネタース、経営破綻/東急と五島慶太/国民リーグの四球団/赤嶺旋風 など
第7章 映画の時代
野球と映画/大映と永田雅一/日活での出世/松竹の歴史/大映設立/東急と大映の合併/二つの合併球団
第8章 二リーグ分裂、一五球団へ
正力松太郎、読売追放/毎日新聞社/幻の球団/近畿日本鉄道/西日本鉄道/西日本新聞/大洋漁業/広島/史上最大の裏切り/松竹ロビンス/国鉄
第9章 余震
中日ドラゴンズ/西鉄ライオンズ/大洋松竹ロビンス/高橋ユニオンズ/東映フライヤーズ/広島カープの新会社/高橋ユニオンズ、大映スターズに吸収/映画とテレビ
第10章 共産党・陸軍人脈でのリレー
国鉄スワローズの危機/産経新聞社/水野成夫と南喜一/文化放送とニッポン放送/国鉄スワローズからサンケイスワローズへ/毎日新聞の撤退/サンケイアトムズ/広島東洋カープ/ヤクルト本社と永松昇/松園尚巳/南喜一とクロレラ など
第11章 ラッパと妖怪
大映の危機/重光武雄とロッテ/大映倒産/中村長芳/パ・リーグの危機/福岡野球株式会社/太平洋クラブと平和相互銀行/日拓ホームフライヤーズ/一年だけの虹色球団/一リーグ制論再燃/三原脩/大社義規/日本ハムファイターズ誕生/ドラフト効果/福岡球団の苦闘/クラウンライター/横浜スタジアムと国土計画/西武と堤家/西武ライオンズ/空白の一日 など
第12章 広告塔になった球団
ダイエー/ダイエー対西武/福岡とロッテ/ダイエーとロッテ/南海と再開発/阪急ブレーブスのオーナー/オリエント・リース/阪急―三和銀行―オリエント・リース/南海、阪急、そして一〇・一九
第13章 IT長者たち
改名/TBS/プロ野球再編問題/近鉄、オリックスに合併/ライブドア・堀江貴文/一リーグ制/ストライキ/ソフトバンク、ダイエーを買収/楽天/ソフトバンク/TBSのベイスターズ売却/DeNA/
終 章  

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